
こんにちは!
元保育士で2人の息子を子育て中のあいです。
今回は「ベビーサインって何?」「いつからどうやって教えるの?」という方に向けて書いています。
今赤ちゃんを育てていらっしゃる方は
「赤ちゃんの気持ちがもっと分かればいいのになぁ」
「もっと意思疎通ができたらいいのになぁ」
って思ったことはないですか?
「赤ちゃんはまだお話しできないからコミュニケーションが取れないのは仕方のないことだ」と思われがちですが
まだお話しすることができない赤ちゃんとコミュニケーションが取れる方法として
『ベビーサイン』というものがあります。
このベビーサインを使うだけで
親は、赤ちゃんにしてもらいたいことや教えたい物事を伝えられたり
赤ちゃん側は、思っていることや欲求を親に伝えられたり
するので、お互いの気持ちがわかり、意思疎通がしやすくなるのです。
私も息子2人が赤ちゃんだった頃にベビーサインを使ってきましたが、この『意思疎通ができる』というだけで、かなり育児がやりやすくなったんですよ!
泣かずに、「もっと」とか「おっぱい」とか的確に伝えてくれると、すごく助かりました。
実際に1歳児クラスを担当したときにも、子供たちとコミュニケーションをとる方法として使っていて、スムーズに保育ができのはベビーサインのおかげだなと実感していました。
ベビーサインを取り入れると、赤ちゃんとの信頼関係を築きやすいですし、育児のストレスも減るのでおすすめですよ^^
ここからは
- ベビーサインとは?
- ベビーサインを使うメリット
- いつからいつまで使うの?
- どのベビーサインを参考にすればいい?
- ベビーサインの教え方のコツ
- 注意点
という流れでベビーサインについてくわしくお伝えしていきますね!
ではさっそく。
もくじ
ベビーサインとは?
※「電気」とかまぁ使わないと思いますが・・・笑
ベビーサインは、アメリカの幼児心理学者リンダ・アクレドロ博士とスーザン・グッドウィン博士によって考案・提唱されたもので、乳幼児コミュニケーションの手法です。
動画を見ていただくとわかるように、手指を主に使うボディランゲージのようなものです。
手話のようなイメージですね!
このベビーサインを使って、赤ちゃんとの意思疎通をはかります。
私は、このベビーサインを使いながら育児をすることで、けっこうなメリットを感じていました。
その部分をここからくわしくお伝えしていきます!
ベビーサインを使うメリット3つ
1赤ちゃんとコミュニケーションがとれる!
これは子育てをしている人にとっては嬉しいはずです。
赤ちゃんはまだ言葉が話せないですが、手や腕は動かせますよね?
ベビーサインは、赤ちゃんでも使うことのできる手や腕を使ってもらって、意思表示をしてもらうものなので、たとえ言葉が話せない赤ちゃんでもサインを覚えてできるようになれば
「いま何のことを考えているのか」「何が欲しいのか」「どうしてほしいのか」などを赤ちゃんから伝えてもらえるようになります。
それって、親にとってはすっごく助かりませんか!?
赤ちゃんって「何で泣いているのか?」「何で機嫌がわるいのか?」がわからないからどうしたらいいのか途方に暮れて大変だなって思いがちだと思うんですね。
赤ちゃんにとっても同じで、赤ちゃんといえどもちゃんと意思はあるので
親が自分の求めることを理解してくれていて、適切に対応してくれたらうれしいだろうし、満たしてもらえていればあまり機嫌を損ねることもないのでは?と思うのです。
ベビーサインを通して赤ちゃんの欲求を満たすことができれば、癇癪をおこして泣くことも減ると思います!
ということは・・・
育児が楽になりますよね♡
ベビーサインを使うと、お互いにコミュニケーションがとれるようになり、親と赤ちゃん両方にとってストレスを感じる場面が減るはずなので、育児がしやすくなる!というところがメリットになります。
2赤ちゃんとの信頼関係をより深められる!
ベビーサインを使って、「赤ちゃんが思っていた欲求が満たされたとき」「親が赤ちゃんと分かり合えたとき」
きっとそのたびに、お互いの信頼関係をより深められると考えています。
大人でも自分の思いやしたいことを認めてくれる人や共感してもらえて気持ちが通じたりする人とは深いところでのつながりを感じませんか?
赤ちゃんも同じだと思いますし、親子にとって信頼関係が築けているかどうかは何よりも大事なところだと思うんです。
たとえば、赤ちゃんが「お茶」とベビーサインをすると、親がそれを理解してお茶を与えるとします。
赤ちゃんはきっと、飲みたかったお茶をすぐに飲めて嬉しいはずですし、親も赤ちゃんがぐずる前に要求を満たしてあげられるのですから嬉しいはずです。
こんなときにもし、ベビーサインを知らなかったり、指さしがうまくできない赤ちゃんであれば
きっと「お茶」ということを伝える方法がないので、「なんでわかってくれないの~!お茶だよ~!」と泣くことになると思います。
でも親は泣き方で何を求めているかを理解することはできないと思うので
『赤ちゃんが泣いているけど、なんでかわからない』『困った』につながりやすいのではないでしょうか?
気持ちがすれ違っているので
悲しいかなそこに信頼関係は生まれにくいと思います。
また、親から赤ちゃんにこうしてほしいと思うこともありますよね!
たとえば、触ってほしくないもの(ホコリとか小さな玩具とか)を持っている赤ちゃんに、親が「ちょうだい」とベビーサインをすると
サインを知っていて機嫌がよければ(笑)、「あぁ、これ?はい、どうぞ」とすんなり渡してくれると思います。
そうなれば、『わかってくれたー!ちゃんと渡してくれたー!』と
親は赤ちゃんと意思疎通ができて、要求もきいてもらえたのでとても満たされた気持ちになるはずです。
でももし親から赤ちゃんに伝える方法がなかったら・・・?
きっと、「だめ!」ってなって赤ちゃんの手からすかさず奪い取ることになるのではないでしょうか。
そうなったら、赤ちゃんでも「え!?」っておどろいて、機嫌を損ねてしまうこともあるかもしれません。
このようなやりとりになってしまうと、お互いに満たされた気持ちになって信頼関係が生まれる・・・とは言い難いですよね。
やっぱり信頼関係を築くには、お互いの気持ちを尊重し合って分かり合っていないとなかなか難しいのではないかなと思うんですね。
お互いに分かり合うためには何らかの相手に伝える手段が必要になってきますし
赤ちゃんでもできるものでないと難しいというところを考えると、ベビーサインはとても役に立つ手段だと思います^^
そしてベビーサインを使うなかで、相手に自分の思いが伝わり、満たされた気持ちをお互いに感じれば感じるほど、信頼関係はより深まっていくのではないでしょうか。
3コミュニケーション力が育ちやすい!
ベビーサインを使うということは、自分の思いをちゃんと相手に伝え、相手からのメッセージも受け取るという行為なので、自然とそれがコミュニケーション力につながると思っています。
まだ言葉を話せなくて、ベビーサインも知らない赤ちゃんだったら、
きっと自分の気持ちを表すとすれば「泣く」という行為だけになってしまいがちですよね!
泣き方によって、「のどが渇いているんだな」とか「痛いんだな」ということがわかればいいですが、
ほぼ無理ですよね~。笑
お互いにちゃんとしたコミュニケーションはとれないと思うので、コミュニケーション力は育ちにくいのではないでしょうか?
また、こんな状況だとお互いに「伝わらない」「わからない」というストレスも常に抱えることになると思います。
でも赤ちゃんがベビーサインを使って、大人とコミュニケーションをちゃんと取れるとしたらどうでしょう。
ママやパパと意思疎通ができて、自分の思いがちゃんと伝わったり満たされたりするとうれしいので
「もっとコミュニケーションをとりたい!」と積極的になると思うんですよね。
たとえば大人もそうですが、自分のパートナーに何か改善してほしいことがあって、そのことを言葉で伝えたとします。
それがうまく伝わってパートナーが改善してくれたとすると、うれしいですよね!(もっと育児に参加してとか。笑)
ちゃんと言えばわかってくれるんだと思って、もっとコミュニケーションをとろうとしませんか?
赤ちゃんも一緒だと思うので、まだ言葉を話せない小さいうちからベビーサインを使って、大人とのやりとりを楽しむことができたら、きっとコミュニケーション力はぐんぐん伸びていくはずです。
そういう経験を幼いうちからすることで、自分の思いを伝えることに臆病にならずに、自信をもって相手に伝えようとする子供に成長するのではないかなと私は思っています。
(実際、いまはもう5歳になった息子は大人に対しても臆することなく、話しかけに行ったりしてコミュニケーションを楽しんでいます!)
きっとコミュニケーションが苦手で「思いをうまく伝えられずに何を考えているかわからない人」よりも
「ちゃんと自分の意見を言える人」のほうが信頼してもらえるだろうし、コミュニケーションがちゃんととれるので、いい人間関係も築けそうですよね♪
つぎは、じゃあベビーサインっていつから始めていつやめるの?というところです。
いつから教えたらいい?いつまで使うの?
赤ちゃんがお座りできるようになる6か月くらいから始められると言われています。
でも、私の個人的な感覚としてはもう少し遅くてもいいのかなと思っています。
もうこれは親御さんやお子さんの理解度ややる気にも左右されますし
様子をみながら始めるという形でいいと思います。
こちらが真剣に教えてもぽっかーんって感じの反応をされることもあります。笑
(早く教えすぎて次男がそうなってました。まだ理解が追いついていなかったようです)
無理に、「覚えろ~!明日から使うんだぞ~どうしてできないんだ~!?」って強制気味に教えても
子どもも親も気持ち的にしんどいですよね!
「ちょっと教えてみよっかな?」
「あっ。なんかわかってるっぽい!」
って思ったときが教え時だと思います。
お子さんの様子をみつつ試してみてください♪
そして、いつまで使うのかというところですが
子どもが言葉を理解し、自分の思いを言葉で伝えられるようになるまで
でいいのではないでしょうか。
言葉を話せるようになればベビーサインは卒業して、そこからは使える言葉を増やしてあげるほうがいいと思います。
ベビーサインをやめるときは、いきなりやめるのではなく、徐々に使うベビーサインを減らしていくのがおすすめです。
どのベビーサインを参考にすればいい?
インターネット検索やYou Tubeで「ベビーサイン」と調べるとたくさん出てきて、「どれを参考にすればよいかわからない」なんてこともあるかもしれません。
「ミルク」を表すベビーサインでも、いろんな違ったサインがあるかもしれません。
そんなときは、自分や子どもが使いやすそうだな、分かりやすいなというサインを選ばれるといいと思っています。
サインは決まりきっていて、こうでないとダメ!というわけではなく
親子のあいだで意味が通じていたらそれでいいと思っているので
別に自分で作ったりアレンジしてもいいのです。
私は「おいしい」のサインを手のひらで頬をポンポンとたたく一般的なしぐさから
人差し指を頬に突き刺すボーノスタイルに変えました!

ただ、注意点として、お子さんを預けている保育施設などでもしベビーサインを使っているようなら、そのサインと合わせて下さいね!
別々のサインを使うと「えっ!どっち!?」ってなって赤ちゃんが混乱してしまいます。
つぎは、赤ちゃんに教えるときはこんな感じでするといいですよ~伝わりやすいですよ~というところです。
ベビーサインの教え方のコツ
教える時は目と目を合わせる
子供が「ちゃんと聞いている、見ている」ということを確認することが大切です。
赤ちゃんは集中力があまりないですし、目があっていないとするともうほぼほぼこちらからの情報は伝わっていないと思って大丈夫だと思います。笑
なので、ちゃんと赤ちゃんに理解させたいと思うときには、目と目を合わせてしっかりと伝える必要があります。
「何度も教えているのにわかってくれない」という状況を避け、効率的に覚えてもらいましょう♪
ベビーサインと一緒に言葉も添える
最終的には言葉を覚えてもらって、コミュニケーションをとっていくことになるので
ベビーサインをしながら同時に言葉でも伝えていく必要があると思います。
たとえば、「ありがとう」と言いながら、ありがとうを意味するベビーサインをします。
もし言葉を添えないとすれば、こちらとしても教えにくいですし、赤ちゃんが「ありがとう」という言葉を覚えるのが遅くなるかと思います。
なので、ひとつひとつベビーサインを教えるときに言葉も一緒に教えるのがおすすめです!
ベビーサインに合わせた感情も表現する
「悲しい」「嬉しい」などの感情に関係するベビーサインを教えるときは
それに合った表情をしながら伝えるのがおすすめです!
大人でも、無表情だったり、ジェスチャーなど何もない中で人の感情を理解することはとても難しいですよね~。
相手がどんな気持ちなのかがわからないと、不安になってきませんか?
そして本人が楽しいと思っていても、まったく笑ってもないし声の抑揚もなかったら、「楽しい」ということは相手に伝わらないと思うんですよ。
無表情で「楽しいよ」って言われても、『えっ、ほんとに!?』ってすごく違和感を感じませんか?笑
なので、相手にちゃんと自分の感情を表現して安心してもらったり、スムーズなコミュニケーションをとろうとするならば、きちんと感情を言葉以外でも表現することが大事なんじゃないかなと私は思っています。
赤ちゃんに「悲しい」を教えたいなら、“悲しいときー”の顔(泣きそうな顔やしょんぼりしてみせるなど)をしてみてくださいね♪
くり返し教える
ベビーサインを教えるときには、長い時間をかけて一回で教えようとせず、ちょこちょこくり返し教えるほうが覚えてくれます。
赤ちゃんは集中できる時間がとても短いので、そもそも一度に覚えるのは無理なのです。笑
大人も、一度だけ3時間くらい一緒に過ごした人の名前よりも、5回くらいちょこちょこ会っている人の名前のほうが覚えているのではないでしょうか?
何かを覚えるならば、一度に時間をかけてじっくりするよりも、何度もくり返すことのほうが覚えやすいと思います♪
楽しい雰囲気で教える
覚えてほしい一心で厳しめに教えてしまうという人もいるかもしれませんが、逆効果です!
子供はとても正直なので、「嫌だな」「つまらないな」と思ったことはしようとしませんし、見向きもしません。
そうなると、もうベビーサインを嫌がって覚えようとしなくなる可能性もあります。
それは避けたいですよね!
でも、子供は楽しいことや面白いことは大好きなので、同じことを教えるにしても、「楽しいな」と思わせることができれば、興味を持ってもらえます!
楽しかったらどんどんやってみたいと思って、自分から積極的に覚えようとなるはずなので、覚えるスピードも早くなると思います。
楽しみながら早く習得してくれるほうがいいに決まってますよね♪
つぎは、ベビーサインを教えるときの注意点についてお伝えしていきますね。
ベビーサインを教えるときの注意点
一度決めたサインはずっと変えない
赤ちゃんに教えたベビーサインは途中で変えたりせずに、ずっと同じものを使い続けるのが理想です。
ころころ変えてしまうときっと赤ちゃんが混乱してしまいます。
無理して多くのベビーサインを使おうとしない
赤ちゃんもそんなに多くのサインを覚えきれないでしょうし、親もあれもこれもとなるとしんどくなる可能性があります。
なので、お互いにとって無理のない量のサインを使っていけばいいと思います。
たとえば、
- 赤ちゃんの欲求(食事、睡眠、排せつ)に関係するサイン⇒「もっと」「おっぱい」「ねんね」「おむつ」など
- よく使う基本的なサイン⇒「ありがとう」「ごめんなさい」など
- この意味は赤ちゃんに知っておいてほしい(知っておいてもらうと育児しやすい)というサイン⇒「やめて」「ちょうだい」など
このように、最低限使えたほうがコミュニケーションをとりやすいよな~というサインがあると思うので、それだけでもじゅうぶんお互いに意思疎通がはかれるのではないかなと思います♪
親の気持ちも楽ですし、赤ちゃんのストレスも少なくて済むと思います。
赤ちゃんが教えたとおりのベビーサインができなくても、無理に矯正しない
ベビーサインを赤ちゃんが正しくできなくても、親や周りの人に伝わっていればそれでいいと思っています。
無理に矯正したりすると赤ちゃんはきっとストレスを感じてしまうと思うのです。
サインを上手にできることが目的ではなく、お互いにコミュニケーションをとる(気持ちを伝える)ことが目的なので、たとえ教えたとおりにできなくても問題はないはずですよね^^
それに、赤ちゃんはまだ指や体をうまくコントロールするということがむずかしいし、発達に個人差があるという部分もあります。
ですので、おおらかな気持ちでかかわってあげられるといいですよね♪
実際に、保育士として働いているときにベビーサインを子供たちに教えていましたが
子供ひとりひとりが違うようにベビーサインにも個性があって
「斬新!!」っていうようなサインをする子もたくさんいました。笑
こちらにちゃんと伝わっていればOKです!

楽しくコミュニケーションをとれるということが一番大事だと思うので、ゆるい基準でいきましょう♪
まとめ
ベビーサインは、まだ言葉を話せない赤ちゃんにとって
「自分の思いや欲求を伝えるための手段」になります。
「泣く」という行為の代わりに、『お茶』『痛い』『ちょうだい』などのベビーサインで気持ちを表してくれるので、親はとても助かるはずです。
親にとっても、ベビーサインを通して赤ちゃんにしてほしいことなどが伝わるので
お互いのストレスが減りますし、意思疎通がたくさんできた分だけ信頼関係も深まると考えています。
わが子と「もっと良好な関係を築きたいな」
お互いの気持ちがわからなくてイライラせずに「もっとストレスフリーな育児がしたいな」という方は
ベビーサインを取り入れてみてはいかがでしょうか?
赤ちゃんと分かり合える瞬間が増えれば、きっと育児が楽しくなりますよ♪
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